寺社

金刀比羅宮

以下の続きです。 参道口から御本宮まで続く785段もの石段、そして「こんぴらさん」の愛称や有名な金刀比羅宮。真言宗象頭山 松尾寺の堂宇の1つで、琴平山こと象頭山の中腹に鎮座する。御祭神は大物主神と崇徳天皇。 古来より海の神様や五穀豊穰、大漁祈願、…

南鴨加茂神社

久々の更新です。 香川の「三国志」探訪3ヶ所目。 JR予讃線 多度津駅より北西に15分ほど歩いた位置に鎮座する家中天満宮。多度津駅に戻り、今度はそこから東へ歩くことおよそ25分。 続いては南鴨の加茂神社へ足を運んだ。 祭神は加茂別雷神。由緒は不明であ…

家中天満宮

先の記事で取り上げた塩屋別院を後にし、続いては家中天満宮に向かった。 最寄りはJR予讃線 讃岐塩屋駅から1駅隣の多度津駅。そこ北西方向に15分歩くと、周囲は塩屋別院と同様に閑散な住宅地の中に家中天満宮が鎮座する。 この地域は江戸時代、多度津藩の家…

浄土真宗本願寺派眞照山 塩屋別院

JR予讃線 讃岐塩屋駅より北東に歩くことおよそ10分。香川県丸亀市の北部の閑静な住宅密集地に、その巨大な伽藍がひっそりとたたずむ。 巨大な山門に、巨大な本殿… 浄土真宗本願寺派(西本願寺)に属する塩屋別院である。 山門(表門) 本殿 山号は眞照山。そ…

御香宮神社

以下の記事の続き。 海寶寺の西側、南北に横たわる国道24号線に沿って10分ほど南下すると、右手に石垣と白い築地塀が見える。続いての三国志スポットは御香宮神社である。 御香宮と書いて「ごこうのみや」と読む。初見では読めない名詞だ。 御香宮神社は国道…

黄檗宗福聚山 海寶寺

以下の記事の続き。 藤森神社の参道を抜けて、そのまま南に直進することおよそ10分。距離にして700メートルの位置に、海寶寺が閑静な住宅地の中にひっそりと佇む。 黄檗宗の寺院で、山号は福聚山。三国志ツアー2日目初の寺院である。 山門 海寶寺は10mにもお…

藤森神社

以下の記事の続き。 瀧尾神社を後にし、続いては藤森神社へと向かった。 藤森と書いて「ふじのもり」と読む。これは一発で読めない… 瀧尾神社の最寄り駅であるJR奈良線「東福寺」駅から南に2駅下った「JR藤森」駅が最寄りで、そこから徒歩2~3分の所に鎮座す…

瀧尾神社

久々の更新です! 今回は以下の記事の続き。 京都の寺社に現在も伝わる三国志の文物を巡る「京都三国志ツアー」。開催2日目の最初は三十三間堂と東福寺の中間に鎮座する瀧尾神社へと向かった。 瀧尾神社はJR東福寺駅より北に徒歩の3分ほどの所に位置する。創…

妙見大菩薩妙見堂

以下の記事の続き。 「鳥辺山妙見堂」や「妙見大菩薩妙見堂」などと呼ばれる日蓮宗 智積院は、清水寺の南に広がる大谷墓地のど真ん中に鎮座する。本尊は妙見大菩薩を祀る。 その由緒は資料を逸したことにより不明である。当初は浄土宗観音寺であったが、享保…

清水寺

「清水の舞台」で名高い清水寺は、先の八坂神社と同じく東山を代表とする名所のひとつである。寺伝に拠れば、由緒は霊帝の子孫と伝わる坂上田村麻呂によって宝亀九年(778)に清水山(音羽山)の中腹を拓き創建したと伝わる。かつては法相宗であったが1965年…

八坂神社

北野天満宮を後にし、続いては八坂神社へ参詣しに向かった。 八坂神社は京都東山を代表とする観光地として、国内外から多くの参拝者が訪れる。主祭神に素戔嗚尊を祀り、全国の八坂神社の総本社とされる。旧称は祇園社。夏には日本三大祭りのひとつに数えられ…

北野天満宮

北野天満宮は学問の神さまとして菅原道真を主祭神として祀り、梅や紅葉の名所としても有名な京都を代表する神社の1つである。旧称は北野神社。京都市上京区に鎮座する。 由緒は定かではないが、天暦元年(947)に開創し、社殿が造営されたと伝わる。文安元年…

厳島神社/豊国神社(千畳閣)(2)

以下の記事の続き。 「関羽・周倉図」 絵馬の大きさは縦およそ2m、横およそ1m。関羽と周倉の2人の姿を描く。彼らの像容は、関羽は緑の幘を被り赤系が基調とした戦袍に身を包む。左手に持つ『春秋』を座りながら読んでおり、右手は右腹部あたりで袍をわずか…

厳島神社/豊国神社(千畳閣)

瀬戸内海に浮かぶ宮島の北東部に、朱塗りの大鳥居と大伽藍を構える厳島神社が鎮座する。祭神は市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命で、創建は推古天皇元年(593)と伝わる。*1 厳島神社の大伽藍は、大鳥居・客神社・厳島神社・高舞台・大国神社・天神社・能舞台…

日吉神社

以下の記事の続き。 平野神社を後にしファミレスで朝食を摂った後、続いては日吉神社へ向かった。 那珂川市のほぼ中心に位置する日吉神社は、市の中央を南北に貫流し流れる那珂川のほとりに鎮座する。特筆すべき点として村で最も低い位置に祭られていること…

牛頸平野神社(2)

以下の記事の続き。 さて平野神社には月岡芳年「玄徳風雪に孔明を訪る」を取材した『三顧の礼』絵馬の他に、三国志関連の絵馬がもう1点奉納されており、同じく絵馬堂にて見ることができる。 全体USHISUKEさんと比較 こちらの絵馬にもラミネートが施された解…

牛頸平野神社

福岡県大野城市牛頸に鎮座する平野神社は、平野神社(京都市北区)を本社とする社で、地元では「牛頸神社」との愛称で親しまれている。ここには「三国志を取材した絵馬がある」という情報をかねてより得ていたが、地理的な問題もあり長年足を延ばせずにいた…

黄檗宗分紫山 福濟寺

フーコの振り子がある「萬国霊廟長崎観音」で有名な長崎市筑後町の「福済寺」。「長崎三福寺」のひとつに数えられ、福建省泉州府出身の覚海によって寛永五年(1628)に開創した。 開創当時は、幕府がキリシタン禁止令を発令し、南蛮伴天連や日本のキリシタン…

曹洞宗法王山 亀林寺

寛政八年(1796)から10年間もかけて刊行された摂津国の観光案内書である秋里籬嶌,竹原春朝斎 図『摂津名所図会』。全九巻で構成されており、現在の大阪と兵庫の一部の観光名所について取り上げ絵入りで紹介する。 その中で住吉郡を取り上げた一巻に「関帝…

崇福寺護法堂にもう一躯。そして…

昨日は崇福寺の護法堂の関帝像について取り上げた。・崇福寺「関帝像」の霊験 - 尚書省 三國志部 http://d.hatena.ne.jp/kyoudan/20170215/1487137325その像を調べている中で、崇福寺にはそれとは異なる別の関帝像らしき倚像が、同じ護法堂内の、しかも韋駄…

崇福寺「関帝像」の霊験

崇福寺は興福寺・福済寺とともに「長崎三福寺」と総称される黄檗宗寺院の1つである。特に三国志ファンには「関帝像が祀られている」ということで意外と知られている寺院である。 山号は聖寿山。本尊は釈迦如来坐像。脇侍は迦葉、阿難立像の釈迦三尊が、十八…

臨済宗東福寺派霊芝山 大興寺

京阪本線「出町柳」駅より京都市営バスで揺れること10分。「錦林車庫前」で下車し、西に10分ほど歩いた住宅地にひっそりと大興寺が佇む。本寺は鎌倉時代に、女人禁制の比叡山延暦寺に代わり、宮中の女人のために後鳥羽上皇が創建したことに始まる。建久八年…

黄檗宗眞福山 寳林寺

先月、寶林寺のHPとTwitterアカウントが開設されていたことを偶然知った。HPを閲覧すると本殿内部と諸像の画像が掲載されていたため、どのような像が安置されているのか、また華光菩薩像が安置されている可能性についてTwitterにて言及した。・黄檗宗眞福山…

黄檗宗少林山 達磨寺

「上毛かるた」や「縁起だるま」などで広く知られている達磨寺はJR信越本線「群馬八幡」駅を降りて南に徒歩15分ほどの位置に所在する。・黄檗宗 少林山達磨寺 || 群馬県高崎市の縁起達磨で知られる寺院 http://www.daruma.or.jp/今回は江口正尊「黄檗信仰史2…

東京「媽祖廟」

JR大久保駅南口より南へ5分ほど歩くと、雑居ビルが立ち並ぶ中に四階建ての極彩色の媽祖廟が現れる。鈴木洋平「結節点としての『廟』―在日台湾人コミュニティにおける東京媽祖廟の建立―」に拠ると、1970年代に日本媽祖会の結成時の人脈より伊豆に、1980年末…

黄檗宗惠日山 発志院

JR関西本線「郡山駅」より西に徒歩30分程度、近鉄橿原線「近鉄郡山」駅より西に20分程度歩いたところに位置する。 山門前に続く階段横には、発志院の略縁起について記載された看板が設置されていたため、その内容を以下に引用する。 黄檗宗恵日山 発志禅院 …

黄檗宗法輪山 正明寺

最寄り駅の近江鉄道「日野駅」より北東へ徒歩20〜30分程度の場所に所在する。周囲には大きな建造物が見られず、まさに田舎の真ん中にある寺院だ。 山門の前に設置されていた石板に正明寺の略縁起について紹介されていたため、以下に引用する。 黄檗宗法輪山…

黄檗宗大悲山 千眼寺

福岡県福岡市早良区に所在する黄檗宗大悲山千眼寺。昨年は8月2日(日)と11月22日(日)に関帝調査の一環で拝観した。二回目の訪問では、その直前まで先述したように一条さん(@ichijou5759)が主催されたイベント「三国志ファンミーティング」がももちパレスに…

黄檗宗慈現山 観音寺

三重県四日市市の小古曽に所在する黄檗宗慈現山観音寺。本寺は旧東海道のウォーキングコース上にあるようで、ウォーカーの間ではどうやら休憩ポイントになっているようだ。そういった方々が記録のために書かれたブログでは、やはりウォーキングがメインのた…

臨済宗直指山 単伝庵(落書き寺)

京阪「八幡市」より22号線沿いに東へ向かうことおよそ10分。今ではお寺に落書きができる「らくがき寺」として珍所となった単伝庵が所在する。 ここの歴史や由縁等はほとんど伝わっておらず、今から二百年前に臨済宗妙心寺派の大本山である臨済宗正法山 妙心…