書籍

北村季吟『菟芸赴泥』貞享元年(1684)

北村季吟『菟芸赴泥』貞享元年(1684)全八巻 ※大興寺の記述はなし著者は江戸前期の歌学者、俳人。「つぎねふ」は「やましろ」にかかる枕詞。山城国全体の名所を記す。今回はオリジナルを確認することができなかったため、享保九年(1724)に写された菅原長…

浅井了意『京雀』寛文四年(1665)全七巻

浅井了意『京雀』寛文四年(1665)全七巻 ※大興寺の記述はなし著者は浄土真宗の僧。一条より九条まで、西の朱雀より東の京極まで町並を書き続け、由縁あるところにはその故事を書きつけたもの。たてよこの通り毎に町名を並べ、そのところの商売を記す。俳句…

中川喜雲『跡追』明暦四年(1658)全六巻

中川喜雲『跡追』寛文七年(1667)全六巻 ※大興寺の記述はなし少年に案内させて名所等を見物をする、という形式で京都を中心に山城国一円にわたる87ヵ所を、1ヵ所ずつ挿画を付し、古歌をひいたり、自作の狂歌や俳諧を添えて記す。『京童』の続編として寛文七…

中川喜雲『京童』明暦四年(1658)全六巻

中川喜雲『京童』明暦四年(1658)全六巻 ※大興寺の記述はなし京都で最も古い名所案内。後の地誌に大きな影響を与えた。京童の案内により洛中洛外を廻る形をとる。著者は丹波国から京都に出て医師となる。『(京童)跡追』はその補遺。・国立国会図書館デジ…

『封神演義』関連書籍リスト

凡例 著者名『書名』出版形式(出版社,初版出版年月日) 筆者五十音順(敬称略)安能務 訳 『封神演義(上)』講談社文庫(講談社,1988年11月15日) 『封神演義(中)』講談社文庫(講談社,1988年12月15日) 『封神演義(下)』講談社文庫(講談社,1989…

永井徳鄰『通俗演義三國志』

今からおよそ150年前の明治十年(1877)から翌年(?)に刊行された永井徳鄰『通俗演義三國志』を先日入手しました。首巻+40巻の全41巻です。 全ての巻の表紙と裏表紙にデザインが施されています。中村史朗先生によると「金聖嘆批点本『三国志演義』の翻訳*…

『明治新刻三國志全』について

11月5日(水)に購入した『明治新刻三國志全』小宮山五郎(金榮堂書屋、1887年6月)について今回は触れたい。まず『明治新刻三國志全』はどういった本なのか。12cm×8.5cmの大きさで全53ページ、三国志(おそらく演義)に登場する人物が1ページに1人描かれており…