三国志ナイツ@レキシズル

東京千代田区のレキシズルにて7/24(水)に開催された「三国志ナイツ(旧題:三国志ナイト)」に参加してきた。以下がそれまでのまとめである。非常に長いため、前半部分は飛ばして下さい。

レキシズル
三国志ナイツ

7/23(火)21時過ぎに自宅を発ち、徒歩でJR線の最寄駅へと向かう。その途中にスーパーで「氷結レモン(500ml)」を2本と、CMで嫌という程目にする「カリブーンライムコーラ(350ml)」を1本購入する。購入した理由は夜行バスでは睡眠の質が悪く翌日疲労が残るため、お酒の力を借りて強引に睡眠の質を向上させることにするためである。そして最寄駅から電車に乗り21時50分に天王寺駅へと到着する。バスへ乗車するために指定された集合場所である天王寺公演東側あべちか3番出口へと移動をする。そこは少し開けた場所になっているため、階段に座りバスが出発する時間までおよそ1時間あるため、その時間を利用し、先ほど先ほど購入したアルコールをアベノハルカスなどのビルの群々を目にしながら摂取をしていく。氷結は好んでよく飲むが、今回始めて購入したカリブーンは少し甘ったるく、ベタベタした感じが口内に残るため、個人的には合わないということを身を持って学習をする。22時半より乗車の受付が開始し、40分にバスが到着したため、乗り込む。その10分後の22時50分に発車。イベント前にはほとんど寝れないという謎の癖があるため、睡魔を誘う為に音楽を聴くことに。そしてアルコールの影響も現れ、0時過ぎに完全に記憶が途切れる。ふと、気が付けば渋谷に到着していた。時間を確認すると午前6時50分。前回、渋谷から新宿へ向かっている途中で何故か寝てしまい、新宿ではなく東京駅で降りるという失敗をしてしまったので、今回は同じ事を再びしないように、身支度をし、音楽を聴き待機をする。7時10分に新宿に到着し、バスを降りる。降りた場所はいつもの場所(新宿西口側)ではなく東口側で、自分の所在地が全く把握出来なかった。

新宿は生憎の曇天で、いつ雨が降ってもおかしくはない状態であったため、足早に周囲を散策をすることに。しばらく歩き回っていると新宿駅を見つけ、地下を通り抜け西側へと移動をする。東京に来た際にいつも携帯の充電をする意を含めて利用するドトールの西新宿1丁目店で朝食を摂るため、7時40分に入店。そこの2階で先日7/22(月)に購入した「三国志-柴錬痛快文庫(講談社文庫/柴田 錬三郎)」を読みながらゆっくりと朝食を摂る。

株式会社ドトール
ドトールコーヒーショップ 西新宿1丁目店

三国志―柴錬痛快文庫 (講談社文庫)

三国志―柴錬痛快文庫 (講談社文庫)

9時15分までまったりと過ごし、紀伊國屋書店新宿本店へと向かうことに。そこへ行く理由は「キングダム(原泰久:作)」の複製原画展が7/4(木)から7/31(水)までの間、4階紀伊國屋フォーラムにて開催されており、「キングダム」は「三国志」と中国繋がりであるためである。またTwitterでもフォロワーさんが注目をされている作品なので、三国志ナイツが始まるまで、かなり時間があるためでもあった。

紀伊國屋書店
新宿本店
『キングダム』原泰久先生 複製原画展&サイン会のお知らせ


小雨がちらつき始め、道に迷いつつも地図アプリを参考にしながら、9時45分に新宿本店へとたどり着く。開店時間は10時からで、それに向けて店員さんが準備に追われているようであった。15分も時間があったため、店内の取り扱い書籍の分類の確認と複製原画展の展覧場所の確認をする。そして一階表西側のエレベーター横で眠気をこらえながら、しゃがんで開店時間を待つ。10時。店員さんの挨拶とともに、開店する。4階まで階段を一気に登った。階段を登り周囲を見回す。キングダムについての案内が店内に全然掲示されておらず、本当に開催しているか不安であったが、階段を出て左側に紀伊國屋ホールがあり、そこの奥にある紀伊国屋フォーラムにて、複製原画が展示されていた。詳細は以下の通りである。


縦(最大7.5m、最小4.5m)×横(最大12m、最小4.5m)

入口に入ってすぐの場所にテーブルが設置されており、その上に2種類の「キングダム」のフリー冊子が何冊も積まれていた。それを2冊ずつ頂く。その背面の壁には、「キングダム」の登場人物の関係図や簡単な紹介が描かれたパネルが掲示されていた。また原画は全部で32点も展示されており、入口より時計回りに順に記述する。
A:2013年24号扉絵
B:2012年27号表紙
C:第274話「蜘蛛の巣」
D:第268話「一空に会す」
E:第264話「迫り来る合従軍」
F:コミック24巻扉絵
G:第245話「軍師の到着」
H:第242話「見送り」
I:コミック23巻表紙
J:第232話「孤軍奮闘」
K:第231話「天の計らい」
L:第231話「天の計らい」
M:コミック22巻表紙
N:第212話「曲者」
O:コミック20巻表紙
P:第193話「俺の戦り方」
Q:第181話「蟻」
R:第170話「天下の大将軍」
S:第170話「天下の大将軍」
T:コミック16巻表紙
U:コミック14巻扉絵
V:コミック14巻表紙
W:コミック10巻表紙
X:第54話「五身一体」
Y:番外編「黒卑村回想」
Z:第52話「蛇甘平原」
ω:コミック2巻扉絵
計32点の展示がされてあった。また中央部のテーブルには作品の紹介として漫画「キングダム」の1巻、11巻、29巻が4冊ずつ置かれており、試し読みが出来る状態であった。もちらん持っていかれないように、全てに紐を通すという古典的な対策を行なっていた。

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 11 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 11 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 29 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 29 (ヤングジャンプコミックス)

当たり前のことであるが、フォーラム内での飲食及び、写真撮影は禁止となっている。そのため30分近くかけて作品一点1点をメモを取りながらじっくりと鑑賞をする。キングダムに関しての知識はほぼ皆無で、主人公の信や漂、嬴政、河了貂程度の人物しか知らず、秦国以外の人物や武将などさっぱりである。そのため、見ても分からないシーンが多かったが、河了貂のボードや原画、イラストを見ることが出来たため満足である。立ち読みや三国志の新刊の確認も行い、40分ほどで紀伊国屋を去る。そして新宿から南に2駅離れた渋谷へと向かうする。時間も十分あったため、歩いて移動をしようと考えるも、天気が一向に良くならないため、無難にJRを利用する。

11時10分、渋谷に着く。改札を出ると随所工事がされており、以前二松学舎大学にて開催された勉強会や三国志学会一般講演会の翌日に来た時と全く異り、通路や防壁が展開されていた。

三国志勉強会@二松学舎大学
三国志学会一般講演会@二松学舎大学
川本喜八郎人形ギャラリー@渋谷ヒカリエ

しかし幸いにも、A4サイズの「ヒカりエ→」と印字された紙があちこち貼られていたため、迷わずに足を運ぶことが出来た。ヒカリエに来た理由は、もちろん9階にある「川本喜八郎人形ギャラリー」を見るためある。訪れるのは昨年十月以来で、その時展示されていた人形が今年の四月に入れ替わったそうだ。その事を哲舟さんのツイートやブログ、三国志ニュースの記事で触れられていた。

哲舟の呑む喰う浸かる、歴史に憩う(哲舟さんのブログ)
川本喜八郎人形ギャラリー・三国志街道の集い・三国志TERAKOYA2で、三国志ざんまいな日。
三国志ニュース
川本喜八郎人形ギャラリー(上記サイト内記事)

さてエスカレーターを登ると川本氏のパネルと彼の使用した絵の具や筆、羽箒などの展示された小道具類、また人形劇三国志の台本5冊が目に飛び込んで来る。これらも前回展示されていなかったため、少し胸が熱くなった。


ギャラリー内に入ると、入口近くに長机が設置されており、その上に「人形劇里見八犬伝」や今回の展示内容や人形劇三国志平家物語の魅力、徹の部屋と言った小見出しのついた「川本喜八郎人形ギャラリー瓦版Vol.1」が置かれていた。どうやらこれも今回からのようで、メモを取る手間が少し省けたので大いに助かった。

またその机の上には一冊のノートも置かれており、これまでの来場者による多くのコメントなどが記載されていた。知っている方がいてないかページをめくっていくと、明加さんの様な馬のイラストが目に止まった。他に知っている方はいなかったが、韓国や英語圏内の方のコメントが書かれており、世界各国の方に愛されているんだな、と改めて実感した。それはもう残りページがなかったため、一番最後のページにコメントを残し、ギャラリーを見て回る。ギャラリー内は以下の通りである。

展示されている三国志の人形は全部で14体で、テーマ毎に分けて人形を配置してある。
【桃園】
劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳、
【黄巾】
張角張梁張宝
【漢室】
段珪蹇碩趙忠、陳留王(劉協伯和)、弘農王(劉弁)、何后、袁紹本初、許攸子遠

前回よりも展示されている三国志の人形が少ない印象を抱いた。ギャラリーでもメモを取りながら一体1体鑑賞する。今回展示されている劉備は髭がなく、非常に若々しい青年の印象を受けた。どうやら髭のない劉備は人形劇を通して、序盤しか登場しないそうだ。また何皇后が大阪のおばちゃんの様だなと、大阪にこんな奴いてるわ、とほくそ笑む。なぜ活躍すらしていない許攸が採用されたのか疑問が生じた。せめて孔融公孫瓚朱儁皇甫嵩など漢室に篤い人物を希望したい。
平家については分からないので、今回も軽く眺め、20分ほどでギャラリーを去った。

次は神保町で三国志関連の書籍を安価で入手出来るのではと考え、渋谷から東京メトロで九段下へ移動する。12時に九段下に到着する。未だに小雨が降り続けていたが傘をさす程でもないため、気にせずに靖国通りを東に向かって歩く。途中の俎橋にて女性(かなり若く20代後半のお姉さん)が大学生を対象にしたアンケートの呼び掛けを行なっている事を遠目で認識する。どうせ自分も呼びかけられるだろうな、と思いながらその場を通ると、案の定呼び止められた。そして次の様なやりとりを行なった。

「お兄さん20秒だけ時間いいですか。」
『(かなり時間があるし)いいですよ。』
「アンケートに答えて欲しいのですが。」
『分かりました。後悔しますよ。』
「(少し驚いた様子で)大丈夫です、ではこちらをチェックしていって下さい。」
『(出身は関西っと)シャッ』
「お兄さん、どこ出身ですか」
『大阪ですよ』
「そうなんですか、私は京都です。大学はどこですか。」
『大阪で「すいませんでした」

平日の昼間に二松学舎生が行き交う中、まさか関西人が紛れ込んでいるとは思うはずもなく、少しへこんだ様子だった。先方は仕事で大学生を対象にアンケートを実施していたため、まさかその邪魔になるとはある程度は予想出来ていた。だから最初に断りをいれたのだが。それから10分ほど大学について、何故今日だけ東京に来たかなど、その場で立ち話をし、付き合ってくれたお礼にポケットテッシュを頂き、彼女と別れを告げる。そして再び神保町へ向かい東へ歩き始める。

神保町に着いてからは通りに面している書店を順にハシゴしていく。書店名は一切覚えていないため、この件については省略。三国志関連の書籍を探すもののどれも高額で、書店を巡り歩いた結果、某ネットショップを利用して購入すればいいのではないかという考えが出る。ひとまず欲しい書籍や資料などを脳内のリストに追加する。13時20分にとうとう目的を果たしてしまったため、昼食を取るために哲舟さんに教えて頂いたお店「さぼうる2」に向かう。やはりお昼時には敵わず、店頭には何人ものお客さんが列を成していた。しばらく列の様子を見ると、どうも列が減っていくよりも、むしろ人が増えていき、列が長くなっていったため、容易に入れそうにないと直感した。しばらくの間、列を消化するために、また雨を凌ぐ意味も込めて地下鉄神保町へと一時待機をしようと考え、店舗の近くのA7出口から地下に入る。持参したバッテリーで携帯を充電しながら待つこと30分。これだけ待てばお店に入れるだろうと思い、地上へと出る。案の定店頭にあった列は見事になくなったため、13時50分に無事入店をする。事前に調べていたので、メニューは何があるのか把握していたため、ミートスパゲティを注文。驚くほど山盛りのパスタにたっぷりと覆いつくさんとばかりに掛かったミートソース。小さいお皿に盛り付けられていたため、食べるのが大変であった。学生の懐にも優しい価格であったため、大満足である。

Twitterで明加さんや哲舟さんとやり取りを行い、三国志ナイツまでのおよそ三時間をどの様に過ごすかミートスパゲティを食べながら計画を練り直す。哲舟さんのアドバイスがあり、靖国神社へ向かうことに決める。14時15分、代金を支払いお店を出る。目的地に向かうため今度は靖国通りを西に、つまり来た道を戻り歩き始めることに。15分程歩き先ほど難があった俎橋の手前へと差し掛かる。150m手前でお姉さんの姿を確認し、セブンイレブンでお茶とつまめる物を購入し、今度はこちらから接触をする。『先程はすいませんでした。まさか関西人がいるなんて思わなかったでしょ。』と謝罪をし、差し入れということで、購入した物を渡す。「さっきブラックコーヒーを飲んだから、お茶は嬉しい」と、喜んで頂けた。そして、これからどこに行くのか、どの様にイベントまで時間を消化するのかを聞かれ、答える。そしてお姉さんは何故大学生を対象にしたアンケートを行っているのか、その趣旨と目的を全く自分と関係ないが教えて下さった。さらにその延長上で、今何に興味を持っているか質問をされたため、知らない人に引かれるのは困ると思ってしまい『中国史の一部分です』と曖昧に返事をした。それに反応し、「水滸伝は読んだことある?」と問われる。「水滸伝横山光輝の漫画でなら読んだことがある」と答えると、「北方謙三水滸伝はオススメだよ」と勧められた。神戸でいつもお世話になっているサカイさんとの会話で「北方謙三水滸伝三国志は人物が違うだけで、内容に面白味が欠ける。歴史ものには向いていない」と触れたことがあった。そのこともあったため彼の書く歴史小説は高く評価しておらず、若干敬遠していたので、まさかここに来て北方水滸伝を耳にするとは思いもしなかった。『北方水滸伝より、知人に水滸伝についてブログを書いている方がいてるので、そちらを読んでいます』と哲舟さんのサイトを携帯を掲示して紹介を行い、直接的な水滸伝の質問を躱すことにした。この時にがっつりと携帯の画面を見られたため、ブックマークのページを見られ、三国志好きであることがバレる。この後いろいろと話込み、15時に別れを再び告げ、靖国神社へと向かった。

15時10分、靖国神社に到着する。運が悪いことに、着いたと同時に雨足が強くなる。第一鳥居をくぐり、遠くに見える像を目指して歩く。その像の下に大村益次郎銅像と書かれた碑文があった。日本史に興味がほとんどないため、パッと目を通して第二鳥居をくぐる。そのまま西側にある中門鳥居もくぐり本殿へと進み、参拝をする。本当に傘をささなければいけなくなったため、急いで南門を出てコンビニを探す。すると道路を挟んで南にファミリーマート九段南2丁目店があったため、そこでビニール傘を購入することに。そのまま昭和館にも足を運ぼうと考えるが、心地の悪い雨と歩き回った疲労、睡魔に苛まれ、九段下から御茶ノ水まで歩いて移動することが出来ないだろうと判断し、地下鉄を使って移動することにする。

ファミリーマート
ファミリーマート九段南2丁目店

15時40分頃に九段下の駅構内に入り押上行きの電車に乗車し、15時50分頃に大手町で乗り換える。レキシズルバーが開くまで2時間半以上もあったため、駅構内のベンチで本を読みながら待とうと考え、カバンを足元に置いて腰を掛ける。そして一時間程度眠ってしまう。ふと気が付きと時間を確認すると17時13分であった。その時、周囲の目を全く気にしなかったのは唯一の救いである。大手町から新御茶ノ水まで移動し、B3出口より地上に出る。地上に出たとき、何となく見たことのある風景であったため、地図を見るとレキシズルの近くであるということを理解する。まだ開店していないことを承知の上で、道のりを整理する意も込めてそこに向かうことに。信号も一切引っかからず、徒歩3分で到着する。しばらくは周辺を散策して、何があるのかを把握する。すぐ近くにコンビニがあったため、もし何かあった時には駆けつけようと思う。

18時に小雪さんとJR御茶ノ水で合流を約束していたため、時間的にはかなり早いが、17時30分に再び移動を開始する。混雑が全くなかったため5分で到着してしまう。そのため偶然近くにあった丸善お茶の水店に入り、三国志関連の書籍を置いていないかチェックしながら、20分ほど時間を消化する。17時50分にその場を離れ、聖橋改札を出た所にある広場で携帯をいじりながら待つ。18時5分頃に突如目の前に小雪さんが現れる。全く見ていなかったため本当に驚いた。特に拠る場所もないため、三顧会や京都大学人文科学研究所が主催するセミナー、交野市で満田先生が講師を務める夏期講座、三国志街道の集いなど、関西と関東のイベントについて話をする。今回の「三国志ナイツ」の開催はお誘いして始めて知ったらしく、非常に士気が高かった。またレキシズルの場所も調べてこられておらず、全て丸投げであったと話された。ダラダラ話している間に18時15分、開場のレキシズルの入っているビル前に到着する。


レキシズルに来たのは昨年の10月に開催された「Mini三国志フェス」以来である。あの時もオープンするまでの間、ビル入口付近で会話をしていたっけ、と思い返す。小雪さんと話しを続けているとバーテンさんや、女将の早川さん、渡部さんが出入りをされたので挨拶をする。

Mini三国志フェス@レキシズルスペース
六龍堂(早川さんのブログ)
【歴史クリエイター】渡部 麗の思考(渡部さんのブログ)

18時半、待ちに待ったレキシズルバーが開店となった。小雪さんと一緒に店の右奥のカウンター席に座り、写真撮影の許可を貰う。そして先ず三国志カクテルなどのドリンクメニューを目を通すことに。メニューは明加さんのデザインが使用されていた。バーのメニュー呉軍と他軍がテーマで以下ものが提供されていた。

・皇帝袁術:700圓
  (紹興酒五年+ジンジャーエール+蜂蜜)
兀突骨:600圓
  (ジン+ウォッカテキーラ)
・黄巾スウィート:600圓
  (柚子梅酒+ディタライチ+ソーダ)
・甘く公孫瓚:500圓
  (マンゴー+ピーチ+ソーダ)
・美周郎:600圓
  (ブルーキュラソー+ディタライチ+ソーダ+レモン)
・俺は孫策:600圓
  (テキーラ+トマトジュース+レモン)
二喬を狙え:500圓
  (桜シロップ+カルピス)

小雪さんが横で何にしようか楽しそうに悩んでいたため、呉民であるならばまっ先に美周郎を味わいましょうと提案する。そしてバーテンさんに「皇帝袁術」を注文する。どこまで紹興酒にもこだわっているのかラベルを見させてもらうと三国演義ではなく、塔牌花彫(陳五年)であった。小雪さんが忘れ物をされたらしく、コンビニへと買い物に向かわれる。その間に皇帝袁術が出来上がった。

小雪さんも戻られ、カウンターの上にあった三国志新聞や三国志大全について目を通されていると、にゃもさんが来店される。にゃもさんとお会いするのはMini三国志フェス以来である。
三国与太噺(にゃもさんのブログ)

にゃもさんも皇帝袁術が気になった様で注文をされる。作っている間に、小雪さんとにゃもさんが挨拶を交わし、お酒が出来たところ三人で乾杯をする。皇帝袁術はほんのりと蜂蜜の甘さが利いており、紹興酒独特の風味が和らいでいた。紹興酒自体が苦手な方でも飲めるスッキリとしたカクテルであった。

↑皇帝袁術

↑美周郎

三国志ナイツに自分が来ることをにゃもさんは知らなかったようで、この行動力に驚かれていた。参加しようとした動機や三国志ナイツ開催までの経緯を簡単に説明を行う。また今後の予定について様々なことを話している間に、バーにどんどん客が入店し盛況していた。またこの時に哲舟さんがいらっしゃったので、約束していた物をお渡しする。これについては後で述べる。皇帝袁術を飲み干したため、黄巾スウィートを注文する。


↑黄巾スウィート

見た目は袁術よりも色が薄いが、さっぱりとした柚子とライチの風味が引き立ち、これも比較的飲みやすいカクテルであった。まだカクテルを飲み終えていない小雪さんに先にレキシズルスペースに上がっていると告げ、にゃもさんと一緒に移動する。
靴から足袋に履き替え、靴を袋に入れる。そして入室後に受付を担当されているりおさんに参加費1,500円を支払い、その引き換えにフリードリンクの券を1枚受け取る。

受付が済み靴と鞄を置くと、哲舟さんに先ほど渡した物についてお話をする。それは、神戸三国志ガーデンの二周年イベントにて頂いた正子公也氏のサイン入りイラストボードである。自宅に飾る場所がないため、宝の持ち腐れの状態であった。そのため以前女将さんと哲舟さんに三国志ナイツの時に持参するので、レキシズルに寄贈したいという旨をTwitterにて報告をし、今回に至るのである。入手した経緯については以下を参照して頂きたい。

正子公也氏のトークショー&サイン会@KOBE三国志ガーデン

哲舟さんとお話していると渡部さんも加わり、本当にいいのかと改めて確認される。そのことに首肯をする。目立つ所に飾ろうと述べられた。しかし開場内で壁に掛ける事が出来なかったため、スクリーンの下に立て掛けられることとなる。興味のある方はレキシズルスペースに行かれる際に是非チェックしてみて下さい。

開場に人が次々と入られる中、美周郎を飲み終えた小雪さんも入られた。開場内のほぼ中央にある円卓をにゃもさんと囲んで座る。その上にはレキシズルスペースで提供されるメニューが置かれていたため目を通す。

【表面(ドリンク)】
・錦馬超 600圓
  (メロンリキュール+ヨーグルトドリンク)
関羽一閃 600圓
  (メロンリキュール+ウォッカ+オレンジジュース)
・桃園の誓い 600圓
  (ピーチシロップ+ウイスキーソーダ+レモン)
・諸葛視点 500圓
  (グリーンアップルシロップ+ジンジャーエール)
・孟徳ダンズ 600圓
  (ダークラム+カシス+ソーダ)
郭嘉ミッション 600圓
  (ウォッカ+ブルーキュラソー+レモン)
・詩ハ曹植 500圓
(ブルーシロップ+コーラ)

【裏面(フードメニュー)】
・串揚げ五虎 800圓
牛金ライス 600圓
鶏肋たたきポン酢 600圓

今回は「皇帝袁術」と「錦馬超」がオリジナルメニューであることをようやく把握する。まずはフリーチケットで錦馬超を注文する。小雪さんは「詩ハ曹植」にされた。


↑錦馬超

↑詩ハ曹植

馬超はヨーグルトが入っているため、淡い緑色で、口当たりはなめらかであった。予想していた以上にアルコール度数が低かったため、お酒ではない感じがした。そのため女性には人気がありそうであると感じる。さてテーブルに戻り、にゃもさんや小雪さんと話をしていると満田先生が登場される。3人で挨拶をし、まずはにゃもさんが老子"胡化"説なのか老子"化胡"説か質問をされる。すると後者が正しいと満田先生。その流れで三人が各々抱いていた疑問点などを問い、満田先生がどれに対しても丁寧に説明をされた。また交野市で開催される夏期講座に参加する旨を伝える。

満田剛のブログ(満田先生のブログ)
第16回創価大学・関西創価学園夏季講座・「ことわざから学ぶ『三国志』」(上記サイト内記事)
創価学園関西キャンパス
第16回夏期講座概要

その後、文明さんがいらっしゃる。彼もお会いするはMini三国志フェス以来で、軽く挨拶をする。にゃもさんや小雪さんと再び話していると嶺雲(りょーうん)さんも加わる。嶺雲さんとは初対面で、自己紹介も兼ねて三国志では(時代的な意味で)が好きか、何から入り、誰が好きかなど話し合う。「Twitterでよく見かける」とおっしゃられたことに、やはりネットを介した繋がりと影響は大きいなと感じた。

逍遥遊(嶺雲さんのブログ)

話に夢中になっていると、正面に司会を務められる女将さんと哲舟さんがマイクを持って登場された。そして「三国志ナイツ」の開会の挨拶をされた。「三国志ナイト」から、なぜ「三国志ナイツ」に名称が変わったのかと、プログラムの発表がされる。まずは名称の変更について。理由は至って明解で、「三国志"ナイト"」は単数系である。今回は三回目の開催であり、三国志(Three Kingdoms)の様に複数系にしただけ、とのこと。またプログラムは以下の通りである。
・満田先生の三国志数寄語り
・映画「銅雀台」の日本初公開予告編
三国志大喜利

18時。お二人の掛け声と共に満田先生が登場され、プロジェクターに世界の年表が投射される。その年表は地球の気温の変動について描かれていたが、三国志とどの様に関連性があるのか、後ほど判明する。数奇語りのテーマは満田先生自身の来歴を振り返るものであった。
いつ、どの作品がきっかけで三国志を触れ今に至るのか、また真・三國無双三国志大戦についてどの様に捉えているのかお話された。これらは満田先生の著書で最初に言及されている内容と共通した箇所があるため割愛をする。話は変わって大学での恩師との出会いや、卒業論文について。卒論のテーマは諸葛亮の北伐について取り上げたそうだ。これもまた著書に記されており、以前拝読したため、おおまかな事については知ってはいたつもりであったが、文章を読むよりも直接本人の口から経緯や目的などを伺うのとでは全然訳が違った。既存の知識や考えによる想像と勝手な判断が邪魔をし、誤った認識や受け取らえ方をしてしまっていたからである。論文については原稿用紙30枚ので良いところを規定の8倍である240枚も書いてしまい、そのまま著書「三国志-正史と演義の狭間」の第六章にそのまま掲載し、出版されたそうである。

三国志―正史と小説の狭間

三国志―正史と小説の狭間

また2008年に開催された「大三国志展」についてもお話される。2006年に池田大作氏と来日中の王毅氏(当時駐日大使)との会談で突如開催が発表され(2006年9月30日付け聖教新聞1面)、その後開催までの限られた時間の中で、企画書や展示品の説明文などの作成に追われていたそうだ。また展示品についても画像を用いながら説明される。中国の一級品の国宝が従来の制限された数量異常の数が日本に送られ、大三国志展に対する本気を感じたそうである。また銅雀台の模型や、十数年前に五丈原に行ったエピソードなど、笑いを絡めてお話をされた。時間が限られていたため、完全に消化しきれていないようだったが、満田先生の三国志数寄語りが終了する。

満田先生のお話の後は、チョウ・ユンファ曹操役で、玉木宏が宦官の穆順役で登場する「銅雀台」の予告編が6分流された。この間、誰もが食い入るように映像を目に焼き付け、息を呑み鑑賞をしていた。そして映像が終わると会場が拍手喝采に包まれる。担当者が言うには「曹操陣営が襲撃を受け、曹操が殺されかけているが、これでもまだ中盤のあたり」だそうだ。見た感じではクライマックスさながらの盛り上がりで、これで中盤だと終盤はどれほどまで盛り上がるのか興味を抱いた。
さてこの映画は2012年に中国で公開されたが、記憶に新しい尖閣諸島の問題が端を発し、日中関係がこじれたため、日本での上映が消えかけていた。現地の映画のポスターから玉木宏が消されるなどの修正が行われたほど反日運動が強くなり、国家間でも険悪な状態に展開していった。銅雀台を楽しみにしていた三国志玉木宏ファンが肩を落とていた。共同で製作した日本よりも先に、なぜかアメリカでDVDが発売されたそうで、それを入手して鑑賞した猛者も登場する。

[rakuten:tokkai:10009800:detail]

銅雀台の放映は本邦初で、どのイベントや映画館よりも先である。と哲舟さんが発表がされ、どよめきが起こる。再び担当者にマイクが移り「温めたいものが何個もあるため、今は言えませんが、これだけは言います。来春2014年に放映予定です。」と時期が発表された。またタイトルは「銅雀台」ではなく、「三国志外伝 曹操暗殺(仮)」になるそうだ。上映初日に一人ででもいいから絶対に映画館に行こうと決心する。
今回の予告編とは同じかは不明であるが、9月に横浜で開催される「三国志フェス2013」でも放映がされるそうなので、今回参加出来なかった方は要チェックである。

三国志フェス2013 曹操魏公就任1800年記念

ここで15分ほど休憩が挟まり、「桃園の誓い」↓を注文する。

この記事を作成して気が付いたが、同じ様な色のカクテルしか頼んでいない。もっと他のものも頼めばよかった。

注文後はそしてりおさんに挨拶をさせて頂く。今更感があったが、忙しそうに受付をされていたので、挨拶をする機会がなかったのである(言い訳)。Twitterにて三国志Tシャツを着て参加されると伺ったので、お互いにシャツを披露し合う。こちらは英傑群像の「孔明の罠」で、りおさんは赤兎馬と末広さんの「しばちゅう×曹丕」であった。
英傑群像
横山三国志 孔明の罠Tシャツ
赤兎馬
司馬懿と曹丕1

こちらは英傑群像や北伐を利用するが、赤兎馬では未だに買ったことがないと伝える。りおさんも「英傑群像や北伐は利用したことがない」そうだ。こんな事をお話していると時間が来たため、急いで元にいた席へと移動し座る。

プログラム最後は「三国志大喜利」。哲舟さんが司会を務め、出演はへのへのもへじさん(渡部さんの友人で最狂の刺客)、イラストレーターはるかさん、切り絵師伏竜舎さん、唄い人さん(周瑜コス)の4名に、1題1人の飛び入り参加者の方々の5名が正面に着座された。Twitter上にて投稿があった三国志にちなんだお題が何問も出題された。大喜利のルールは、回答者がフリップに回答を書き、その答えを哲舟さんの独断と偏見によりポイントが追加、減点される。大喜利ということで、マルカワのオレンジとグレープのマーブルガムを座布団に見立て、積んでいく事に。

記憶しているだけのお題を以下に挙げると以下の通りである。
第1問 「甘寧一番乗り!」何に一番乗り?(出題:小日向えりさん)
第2問 関羽といえば、商売の神様。もし、他に三国志の登場人物で神様になった人がいたとしたら、それは誰で何の神?(出題:さとぽんさん)
第3問 横山光輝三国志の名セリフといえば「むむむ」ですが…では、「何がむむむだ!」といいますので一体何が「むむむ」なのか教えてください。(出題:キチエモンさん)
第4問 三国志界で一番、口が悪い人物といえば禰衡です。あなたは誰で、禰衡に何をいわれましたか?(出題:若水さん)
第5問 今年も、三国志(曹操)の映画やドラマが話題ですね。そこで、三国志映画の監督になりきって「カーット!ダメだよダメ!」とダメ出しをしてください。どうしました?と聞くのでひと言。(出題:氷咲梨奈さん)
第6問 軍師、諸葛孔明がまさかの大失態。その場にいた全員がドン引き、またはヘナヘナになった指示とは?(メディアゲートさん)


メモを取っていなかったため、残りは失念してしまったが、哲舟さんより教えて頂きました。また明加さんが可愛らしいイラスト付きの回答や、へのへのもへじさんが下ネタを含むユニークな回答を連発し、会場を笑いを提供してくれたことが印象深い。そして唄い人さんが優勝し、景品として「座布団一枚! 桂歌丸のわが落語人生(桂歌丸/小学館)」と三兄弟の三国志人形が送られた。

座布団一枚!: 桂歌丸のわが落語人生

座布団一枚!: 桂歌丸のわが落語人生

そして22時15分。閉会の挨拶がされ「三国志ナイツ」が閉幕した。お店自体の閉店は23時ということで、ゆっくりと参加者さんとの歓談をしたいところであるが、帰りのバスの都合で東京駅駅前に22時45分までに行かなければならないため、荷物をまとめて小雪さんやにゃもさん、文明さんらに挨拶をする。そして哲舟さんにも簡単に挨拶を済まし、控え室にいらっしゃる伏龍舎を呼んで頂く。伏龍舎さんより「三国志フェス2013」のフライヤーを約100部を受け取る。理由はその週末7/27(土)に竹内先生の講座を受講するため、神戸三国志ガーデンへ足を運ぶため、それを宣伝のためそこに置くためである。(無事、岡本さんにお願いして置かせて頂きました。)伏龍舎さんと握手、拱手をする。22時半と時間が迫ったため、会場を出ることにする。もう一度にゃもさんらに挨拶を告げ、りおさんにも声を掛け、JR御茶ノ水に向かうことに。レキシズルから駅までに何分かかり、どの電車に乗れば集合時間の22時45分にギリギリ間に合うか、既に試算が済んでいたので迷わずに移動することが出来た。JR東京駅に44分に着き、駆け足で集合場所に向かう。45分にバスの受付を済まし、乗車。荷物を置き、座席に着いてその後の様子を見るためにスマホTwitterを開く。どうやら今回の参加者は50名程もいたようで、Mini三国志フェス並の参加人数に驚いた。またにゃもさんがおっしゃていた通り参加者の中で一番最年少でもあった様だ。さらにTwitterで活躍されている「横山光輝三国志武将かるたbot」の中の人も参加されていたことをその時始めて知った。三国志を軸に非常に充実した長い1日を振り返りながら、大阪に帰っていった。


紀伊国屋新宿本店


渋谷ヒカリエ


さぼうる2


レキシズル