怪談奇談の夕べ♭@アトリエ♭

2013年8/24(土)に大阪市東成区のアトリエflatにて、怪談実話ライブイベント「怪談奇談の夕べ♭」が開催された。8/17(土)頃に洋介犬さんのブログ記事によってそれについて知ったため、新長田の三国志ガーデンのイベントでいつもお世話になっている鳥子さんをお誘いして怪談会に臨んだ。

30秒怪奇妙漫画伝「イヌギキ/誘怪犯」
【告知】「怪談奇談の夕べ♭」に出演いたします。(上記サイト内記事)
宇津呂日記
【イベント告知】怪談実話ライブイベント「怪談奇談の夕べ♭」(上記サイト内記事)
神戸三国志ガーデン

実はここ何年もの間、三国志関連のイベント以外に参加しておらず、三国志以外の雰囲気を久々に味わった。かつ怪談会への参加は初めてである。怪談会の出演者とプログラムは以下通りである。
【出演者(敬称略)】
朱雀門出(作家)
洋介犬(漫画家)
宇津呂鹿太郎(怪談作家)

【プログラム】
・18時開場
・18時半開演
・20時半閉演予定

鳥子さんと地下鉄中央線「緑橋」駅3番出口にて待ち合わせをし、歩いて開場に向かった。駅を出て「今里筋」をおよそ400メートル南下し、餃子の王将を右折し、150メートルほど進むと、開場へとたどり着く。駅から5分程度で着いてしまったため、アクセスの良さに驚いた。さて開場の入口をくぐると受付があり、そこで受付と料金の支払いを行なった。そこで、A4のプリント3枚と、A5とB5のプリント1枚ずつ受け取る。そしてドリンクの引換券を貰い開場内へと足を進める。すると想像していた広い場所ではなく、出演者と客の距離が近いライブハウスの様なアットホームな雰囲気の開場と印象を受けた。空席がないか座席を見回すと、20分前にも関わらず、半分近くも埋まっていた。前から三列目の右から2、3番目の席に着く。開場は以下のようになっていた。


(縦:5m、最大8m、横7m、席は2.5m、間隔4,50cm程)

物販やドリンクなど気になるものがあったが、先に受付で頂いたプリントに目を通す。まずはA4から。今回のイベント「怪談奇談の夕べ♭」のフライヤーと出演者の紹介、注意事項について記述されていた。A5のプリントには、出演者の1人である宇津呂さんが主催する怪談イベントなどについて情報配信の登録用紙であった。B5のプリントには彼が9/7(土)に塚口にて出演するイベントの案内であった。どれもフォントがアクセントになっており、素晴らしい出来であった。

開場の右後方に目を移す。そこにはカウンターがあり、ドリンクが販売されていた。ドリンクはビール、ジンジャーエール、コーラ、アップルジュース、オレンジジュース、トマトジュース、お茶の全7種類あり、ここで引換券とドリンクを換えてもらうのだと認識をする。開演時間も近づいてきたこともあり、換えて貰いにカウンターへと向かう。アルコール類の種類はあまり豊富ではなかったため、ジンジャーエールに。

物販へと足を伸ばす。テーブルの上には出演者の著書がいっぱいに平積みで並べられていた。数量が限られていたがその一部の書籍にはサインが書かれていたり、イラストも描かれていたりした。物販を担当されている方にどの本が面白いか、また個人的にはどれがオススメかなどお話を伺った。オススメはやはりサインやイラストの入ったものであった。少し考えたが、「イマワノキワ」を購入する。鳥子さんもそれにイラストが入っていることを知り、かなりテンションが上がったようで購入された。

イマワノキワ (Flex Comix)

イマワノキワ (Flex Comix)

今昔奇怪録 (角川ホラー文庫)

今昔奇怪録 (角川ホラー文庫)

怪談実話系/魔 書き下ろし文芸競作集 (文庫ダ・ヴィンチ)

怪談実話系/魔 書き下ろし文芸競作集 (文庫ダ・ヴィンチ)

男たちの怪談百物語 (幽BOOKS)

男たちの怪談百物語 (幽BOOKS)

さて席に付き、パラパラとそれを読んでいると舞台に宇津呂さんが登壇され、開催の挨拶をされた。また彼の紹介によってアトリエの所有者が登壇された。元々は活版印刷の工場で、廃屋となった工場を買い上げ、業者を利用せず自分たちで築き上げ今に至る、とお話をされる。それゆえ現在使用されているメートル法ではなく、尺貫法でこの開場は出来ているそうだ。また怪談会ということで、自身が福岡県にて体験された長崎県川棚町にある会員制の喫茶店あんでるせん」についてお話された。

10〜15分を過ぎた所で、出演者が登場される。舞台左より、宇津呂さん、洋介犬さん、朱雀門さんが座られ、それぞれ順に自己紹介をされた。もちろん著書の宣伝も忘れずに行われる。そしていよいよ怪談会が始まった。朱雀門さん→洋介犬さん→宇津呂さんの順で話をしていくこととなった。

内容については本当に書く事が出来ない話があったため、全て割愛する。

20時45分頃、およそ15本の怪談話が終わり、閉演となった。そして開場のお客さんが席を立ち、徐々に会場を後にしていった。出入り口付近が非常に混み合っていたため、暫く待つことにする。そして混雑がほとんど解消されたところで、出口へと向かう。すると受付に当たる場所で朱雀門さんや洋介犬さんがお客さんとお話されていた。鳥子さんとその後ろに並ぶ。一人1人丁寧に応対して下さっている様だった。

とうとう私の番が回り、洋介犬さんと対面し「お疲れ様でした、教団です。」と挨拶をする。握手して下さった後は、怪談会についての話題であった。今回の怪談会に私が参加するということ旨をTwitterにて知られた洋介犬さんは、わざわざ自分のために太平廣記に掲載されているお話を追加されたとおっしゃられた。(後に中國哲學書電子化計劃にて検索すると原文が掲載されており、「玉堂輭話」が出典ということが判明した。物語の時期は不明。)
中國哲學書電子化計劃

また物販にて洋介犬さんの著書「イマワノキワ」を鳥子さんと購入した旨を報告する。すると、サインとイラストが描かれている見返しに、宛名と日付を書いて頂いた。

そして怪談話から話題が三国志へと移る。(話の内容が一部前後しているかもしれないが、記述する。なお具体的な詳細は以下には記述しない。)
まずは三国志関連のイベントについて。関東では三国志フェスや三国志街道などのイベントが盛んに実施されており、関西ではあまり開催されないという旨をおっしゃった。たしかに偶数月に開催されていた盈桀サロンが、年に1〜2回へと回数が減ったり、関西中心のオフ会も関東ほど盛んではないとお伝えする。もちろん9/14(土)に京都の龍谷大学にて、第八回三国志学会が開催されるというフォローを入れる。やはり関西では三国志関連のイベントが少ないというのは、共通する認識だと改めて感じた。
10月になると新長田にて三国志祭が二日続けて開催されるため、関西の方は是非足を運んで頂きたい。
三国志フェス2013 曹操魏公就任1800年記念
三国志街道の集い
三国志祭

そして現在マガジン・ラボにて連載されている「軍師×彼女」について話題が移る。
マガジン・ラボ

恐れ多くも「軍師×彼女」について多くの質問をさせていただいた。主人公たちの担任を含む教師陣はなぜ後漢の人を採用したのか、程碰や陳羣といった魏の軍師は作中に登場するのか、今後どの様な話をお考えになられているかなどなど。どの質問に対しても丁寧に教えて下さり、例えば程碰の場合は高い身長にする予定、夏侯惇も登場させたい、教師が中心の回も描きたい。今後の展開がしっかりとお考えになられており、非常に「軍師×彼女」が楽しみになった。また9月分の話では、あの有名な軍師が登場するそうである。個人的に大好きな人物のため、嬉しさのあまり、帰宅するまで口角が上がったままで帰路が大変なことになった。無双についても話が広がったが、無双プレイヤーではないため、全く話についていけず、朱然が着火マンであるということしか理解出来なかった。
話もひと段落ついた所で、ちょうど時間となった。手短に別れの挨拶を済まし、会場を後にした。

真・三國無双7(通常版) - PS3

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今回の怪談会では「おかゆ」と「タニグチさん」、そして「雛人形」の話が個人的には面白く怖かった。これまでは、現実にあり得なさそうな事、つまり非日常的な話が怪談話かと思っていたが、怪談会後は、怪談や奇妙な現象は身近で私生活の中でも起こりうることであるのだと、認識が変わった。そして軽い気持ちでスポットには行かない方がいいなと考えさせられた。既に記述しているが、会場はアットホームな感じで、英傑サロンの様な感じであったため、非常に居心地がよかった。某テレビ番組の様な、イメージを持って参加したため、そのギャップにも驚いた。
また洋介犬さんと短い時間であったが、怪談とは全く関係のない三国志(特に「軍師×彼女」)についてお話をすることが出来て非常に光栄であった。今後とも僭越ながら応援していきたい所存である。