横浜「関帝廟」牌楼

先日3月6日(日)に関帝調査のお礼参りのために参拝した際に気が付いたこと。

横浜「関帝廟」の牌楼の屋根には、細部まで丁寧に作りこまれた多彩な装飾が施されている。関帝廟ということで、関羽が活躍した場面がモチーフであると思い、何枚か撮影。『関聖帝君鎮座150周年記念 関帝廟と横浜華僑』には当然のように以下の記述が掲載されている。

牌楼門および本殿屋根の設計図
牌楼および本殿の屋根には、三国志の名場面を再現した装飾品が置かれ、本殿前の龍柱、本殿内部の壁画彫刻とともに、名将・関羽の偉業を伝えている。本頁に掲載した2枚の図面には、装飾品の配置が詳細に記されている。

前置きはさておき、今回は牌楼の装飾について解説する。

屋根の地球儀の真下にある「千里独行」の関羽曹操より袍を受け取る場面。先の神戸・南京町レリーフにも同様の場面があり、やはり関羽屈指の名場面である。

・てゐ - 尚書省 三國志
http://d.hatena.ne.jp/kyoudan/20160309/1457530072

左より順に黒馬に騎乗した曹操軍武将(毛本に従うならば許楮,徐晃于禁,李典の誰か)、同じく騎乗した曹操、尺台を手にする曹操従者、赤兎馬に騎乗する関羽関羽従者1、甘夫人・麋夫人(どちらかは不明)、関羽従者2が置かれる。


おそらく許楮か?


関羽が跨る馬と同じ色のため、見た目は赤兎馬である。


地震などによる落下防止のためか、夫人の首元には針金が…


以下は関羽に関する装飾だと思ったら、実は封神演義の場面とのことだ。三国志中心の偏った知識がないため、どれが誰でどの場面なのか判断することができなかった。



左の女性は鄧蝉玉か?


中央には打神鞭を手にする姜子牙(太公望)、白馬に乗る楊戩(なお槍の先を欠く)、宙を舞う哪吒。


黒牛(五色神牛)に乗り槍を振るう黄飛虎と、麒麟に騎乗する三眼の聞仲。


残りの場面や人物について少しでもご存知でしたら、ぜひ教えていただけれると嬉しく思います。
横浜「関帝廟」は三国志ファンだけではなく、封神演義ファンも行かれた際は隅々までぜひ観てください。