「暁!三國学園」 観劇

2月18日(土)13時より大阪芸術創造館にて公演された「暁!三國学園」(3時間目)を観劇してきた。この公演は劇団ZTON主催ではなく、暁!三國学園製作委員会によるものであるためZTONメンバー全員が出演、という訳ではなく為房さん、すてらさん、出田さんの3人と客演さんを迎えての公演であった。

・劇団ZTON | Official Site
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大阪市立芸術創造館
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・暁!三國学園製作委員会『暁!三國学園』 » 大阪市立芸術創造館スケジュール
http://artcomplex.net/blog/assche/stage/item_387.html

物語は前回の公演内容がベースになっており、流れもほぼ同様であった。前回の公演と比べると劉備を為房さんが、曹操をすてらさんが演じられたということ以外、全てが変更されていた。出演者や会場が変われば配役や演出も大きく変わるため、以前に「暁!!三國学園」を観ていても存分に楽しめるものであった。先月末に無事完結した「覇道泰平」のネタ(例えば孫権が最後に剣を置いたように曹操も剣を置いたり、「劉備玄徳、乱世とともにここで散れ」というコピーを、劉備曹操が司馬に対して「司馬、乱世とともにここで散れ」と言ったりする等)も随所に盛り込まれていたりと、その時とはひと味もふた味も違う見応えのある学園生活であった。

どの人物も非常に個性的だったので、あれもこれもと語りたいことが尽きない。全員分を記したいが竜頭蛇尾になってしまいそうなので、個人的に最も魅了された浜崎聡さん演じる黄蓋先生を簡単ではあるが取り上げたい。

覇道シリーズでは土龍を、三学では郭嘉奉子を演じられていたが、今回の黄蓋も最高のはまり役。彼が魅せる演技は目を離せず見れば見るほど引き込まれてしまった。
初演はモヒカンの体育会系な熱血な先生であったが、今回は癒し系なおじいちゃん先生。まるで呉のマスコット的なキャラクターのようだった。野球部の顧問を務めるが身体は丈夫でないのが珠に傷である。そんな彼が登場すると舞台の空気が一変し、醸し出される独特の雰囲気に飛び出す台詞、そして豊かな表情等によって一挙一動で会場が笑いに包まれる。彼が登場するシーンは常に口角が上がりっぱなしであった。
徐庶先生と諸葛亮公子との関係が明らかになったり、三國学園の七不思議「魏組の武器(剣や弓等)は実は文房具」という斜め上の暴露には驚かされた。どうやらこの七不思議は公演ごとに変わるらしいが、ありがたいことにその全容を本人がツイートされていた。

他にも次のような小ネタ、設定があったようだ。

呂布先輩による暴露話と孫策の反応は鬼気迫るものを感じた。

この公演は本当に良かったので、熱が入ったまま帰宅後すぐに初演のDVDを鑑賞し余韻に浸ってしまった。こちらも相変わらず面白い…
この公演をまた観て楽しみたいので、今後DVDが登場することに強く期待したいが、上述したように主催が異なるため発売されるの可能性はあるだろうか。



覇道に続き、今回も濃密な時間と素敵な作品に出会わせてくださりありがとうございました。次回の本公演も楽しみにしています。