三国志学会 編『三國志研究』第十二号(2017年9月9日)

例年、三国志学会の開催に合わせて刊行されている学会誌『三國志研究』。その第十二号が本日の三国志学会 東京大会にて学会員を対象に頒布された。今回は以下の通り講演が2本、論考が5本を掲載する。

講演
 沈伯俊 劉備は本当に皇叔なのか
 潘偉斌 安陽曹操高陵調査の進展と最新の研究成果

論考
 大上 正美  文学の価値を問う、極私的嵆康研究
 佐々木正治  中国三国時代の考古学
          ―中国古代陵墓発展における曹操高陵の位置づけ
 佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証III(建安十九年〜二十四年)
 高橋 康浩  傅玄『傅子』の治國・人事思想
 伊藤晋太郎  「関帝文献」における関帝のひげについて

佐藤大朗さんの「『資治通鑑』編纂手法の検証III」では、この号をもってついに建安年間が終了した。次回以降は魏紀に入られるそうなので、今後の検証が非常に楽しみである。