例年、三国志学会の開催に合わせて刊行されている学会誌『三國志研究』。その第十二号が本日の三国志学会 東京大会にて学会員を対象に頒布された。今回は以下の通り講演が2本、論考が5本を掲載する。
講演
沈伯俊 劉備は本当に皇叔なのか
潘偉斌 安陽曹操高陵調査の進展と最新の研究成果論考
大上 正美 文学の価値を問う、極私的嵆康研究
佐々木正治 中国三国時代の考古学
―中国古代陵墓発展における曹操高陵の位置づけ
佐藤 大朗 『資治通鑑』編纂手法の検証III(建安十九年〜二十四年)
高橋 康浩 傅玄『傅子』の治國・人事思想
伊藤晋太郎 「関帝文献」における関帝のひげについて
佐藤大朗さんの「『資治通鑑』編纂手法の検証III」では、この号をもってついに建安年間が終了した。次回以降は魏紀に入られるそうなので、今後の検証が非常に楽しみである。