白馬将軍龐統

以前に三国志演義等に登場する馬をリストアップしてTogetterにてまとめた「三国志の馬一覧」。主に中国のサイトに掲載されているネタをただ単にまとめたため、ソースの確認や精査は行わなかった。作成以降全く更新もしてこなかったため、それらの出典や他にネタが増えていないかを確かめるために先日よりちまちまと作業を行っていた。
今回はその一環で見つけたネタを紹介する。

三国志の馬一覧 - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/666018

『四庫全書』子部に引かれる宋代の葉廷珪が編纂した『海録碎事』卷十三下の白馬将軍の項に以下の記述がある。

白馬将軍
白馬将軍祠在梓潼縣。舊經云龐統字士元、自號白馬将軍。

「白馬将軍の祠が四川省の梓潼郡にある。旧経(詳細未明)が言うには龐統士元は自ら白馬将軍と号した」という内容である。三国志で白馬といえば、劉備の的盧や白馬の戦い、公孫瓚軍の馬部隊白馬義従、白馬に騎乗していたことから張白騎という呼ばれていた張晟に龐徳が真っ先に連想されよう。今回は彼らではなく何故か龐統である。なぜ龐統が「白馬将軍」と自称したことになっているのか不明であるが、このような記録(逸話)があるという事実だけ頭の隅にでも置いておきたい。