『はじめての即位(下)』『三国志独学ガイド』入手

昨年末の冬コミ(C93)にて頒布された楽史舎さんの新刊『これから皇帝になる人のはじめての即位(下)』(楽史舎,2017年12月31日)、および佐藤ひろおさんの三作目となる同人誌『三国志独学ガイド―正史三国志のつぎに読む本―』(いつか書きたい『三国志』×楽史舎,2018年01月01日)の二冊を、先日の三国志研究会(愛知版)の例会の際にて購入させていただいた。

どちらも内容が濃厚にもかかわらず平易な文章で、かつ端的に記されているため非常に理解し易いこともあり、三国志研究をする際には大変役に立つこと内容がまとめられている。
前者より以下に目次を挙げておきたい。

『これから皇帝になる人のはじめての即位(下)』
 皇帝になるには 3
 禅譲 4
 郊祀 10
 宗廟 36
 参考文献 49

三国志独学ガイド―正史三国志のつぎに読む本―』
 はじめに 2
 第一章 赤壁の戦い(上)陳寿三国志武帝紀 6
 第二章 赤壁の戦い(下)司馬光資治通鑑考異』 22

 第三章 ふたつの荀紣伝(上)『全訳後漢書』の使用法 41
 第四章 ふたつの荀紣伝(中)荀紣の婚姻と死 57
 第五章 ふたつの荀紣伝(下)潘眉の説と関連論文 74

 第六章 『三国志集解』諸葛亮伝(上)諸葛玄の任命者 88
 第七章 『三国志集解』諸葛亮伝(中)盧弼注を読む(一) 107
 第八章 『三国志集解』諸葛亮伝(下)盧弼注を読む(二) 124

 第九章 三国志の論文を読む(上)論文への道程 145
 第十章 三国志の論文を読む(中)孫呉政権の形成(一) 161
 第十一章 三国志の論文を読む(下)孫呉政権の形成(二) 173
 おわりに 三国志の論文を書いてみよう 189

 付録一 司馬光資治通鑑考異』日本語訳 194
 付録二 講演録「私はなぜ三国志を研究するに至ったか?」 214

まずはこのに二冊を熟読し、『はじめての即位(下)』を通して古代中国における帝位に関してより深く理解するための助けに、また『三国志独学ガイド』では現在の研究をまとめる水先案内人になってもらおうと考える。
所謂「積読」状態にならないように、他の作業と並行して修養に努めたい。