『三国志 趙雲無双伝』入手

6月2日(水)にリリース・レンタルが開始となった映画『三国志 趙雲無双伝(原題:趙雲傳之龍鳴長坂坡)』のDVDを入手しました!

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本作は2020年11月6日(金)より中国で公開された叶青云 監督による映画で、原題で分かるように、演義の名場面の1つ「長坂の戦い」における趙雲の活躍が原案になっています。あらすじ、キャストは以下の通りです。

 

曹操軍83万 vs 趙雲の決戦! !
後漢末期。丞相の曹操は、劉備らと呂布のいる下邳城を包囲していたが、赤兎馬に乗る呂布に苦戦していた。だが、貂蝉と酒に溺れる呂布張遼に裏切られ、敗れてしまう。
その頃、趙雲の故郷の趙家村が曹操軍の兵によって襲われ、趙雲は惨殺された家族や村人の仇を討つも毒矢を受けて気を失ってしまう。
だが偶然にも劉備の妻、糜夫人に助けられた趙雲は、恩義を感じ劉備と共に行動をすることに。
北を統一した曹操は宿敵となる劉備を追い南下する。83万の曹操軍から逃げる劉備軍だったが、途中、夫人と嫡子の阿斗が敵軍に追いつかれてしまう。趙雲はふたりを救うため、関羽から借り受けた赤兎馬に乗り、単騎で引き返すが、夫人はすでに絶命。
だが、傍に赤子の阿斗を見つけた趙雲は、阿斗を胸に抱えながら、赤兎馬を駆るが曹操率いる83万の軍勢に囲まれてしまう。

【出演】

梅洋(趙雲)、王韜(呂布)、于彦凱(曹操)、沈雪煒(劉備)、葉新宇(関羽)、侯楽(張飛)、祝寿(張遼)、李倩倩(貂蝉)、他

 

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趙雲の映画…と言えば、2008年4月(日本では2009年2月)に公開されたアンディ・ラウ主演『三國志(原題:三國之見龍卸甲)』以来、およそ12年ぶりとなる映画です。

この映画は趙雲劉備に仕える以前から散る場面まで、彼の生涯にスポットが当てられています。全体的に泥臭く埃っぽい世界観に、 華やかさはないものの、堅実で無骨さもある渋くてカッコいい趙雲三国志好きについオススメしたくなるようなとても見応えのある作品でした。

 

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さて、本作は趙雲劉備に仕官する前から長坂での戦いまでが描かれており、『三國志』と比べると時系列的には短いものの、丁寧に『三国志演義』を取材をして描写や演出がされていて面白かったです。

ここ数年に公開された福田雄一 監督(2020)『新解釈・三國志』や姜炫亦 監督(2020)『三国志周瑜孫策~(原題:江東戦神少年周瑜』、回宇 監督(2018)『三国志黄巾の乱~(原題:魔國志之黄巾之乱)』といった映画と比べると、ぶっ飛んだ解釈や改変などがなく、かなり忠実に三国志三国志していたのもポイントでした。

 

個人的には『三国志演義』を読んでいれば、より広い視野で台詞や演出など細部まで物語が楽しめるかと思いました。また『軍師連盟』で印象的な高い壁の通路やあの場所やあの部屋なども映るので、ドラマも完走しているとさらに面白く感じるかと思います。

 

先の『三國志』とはテイストがかなり異なりますが、それにはない面白さや魅力が詰まっていますので、三国志ファンの方には是非とも楽しんでいただきたいなと思います。

 

日本のお家芸といいますか、邦題とメインビジュアルが説明的になりすぎてダサくなってしまうのは悪い文化ですよね…

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