華光

東京「媽祖廟」再訪

2019年3月21日(木)に東京「媽祖廟」へ参詣してきた。最後にここへ来たのは2016年4月9日(金)なので、実に約3年前の振りの参詣である。 今回はお礼参りと、以前記事にしたように2017年4月13日(木)に廟内の諸像の配置替えが行われたが、実際にまだ目にで…

聖天宮

2018年3月10日(土)〜11日(日)の2日間にわたって敢行した「北関東三国志ツアー」。そのレポートをいくつかの頁に分けて記したい。ツアーの概要については以下のまとめを参照されたい。・北関東三国志ツアー - Togetter https://togetter.com/li/1207807さ…

「二郎神像」奉迎

黄檗宗神護山 先聖寺 其の二

先聖寺の華光像の足元には何故か達磨像のモノと思われる履が一組置かれている、と以下のように言及した。華光像はもちろん、個人的に興味を引いたのはその前に置かれている履(くつ)である。これは対に安置されている達磨像のものであろう(華光像は既に履…

黄檗宗神護山 先聖寺

犬山城のより南へ2kmほど、名鉄犬山線「犬山」駅より南西へ1kmほどの住宅地の中にひっそりと黄檗宗神護山 先聖寺(せんしょうじ)がたたずむ。今回の目的は、黄檗宗寺院における関帝像について調べ始めた当初より「先聖寺にも寺伝関帝像がお祀りされている」…

『神話創世RPG アマデウス ゴッドデータブック 世界神話大殲』の華光

2017年9月20日(水)に富士見書房よりテーブルトークRPG『神話創世RPG アマデウス ゴッドデータブック 世界神話大殲』が3500円+税で発売された。「世界神話」ということで、インド神話やマヤ・アステカ神話等の神群が採用された。昨日投稿された次のツイー…

永平寺 まとめ

今回はこれまで永平寺について投稿した記事の内容と、調べたことの情報を整理していきたい。あれこれ手を広げ過ぎては収拾がつかなくなるため、例のごとく仏殿のみに絞る。永平寺は福井県吉田郡永平寺町に所在する曹洞宗の寺院で、横浜市鶴見の總持寺と並び…

『永平寺の聯と額』にみえる仏殿

永平寺について調べていると、永平寺内の聯や額を写真付きで網羅的に解説した小倉玄照『永平寺の聯と額』(誠信書房,1976年8月30日 初版、2000年6月15日第2版第4刷)を見付けた。例えば筆は誰なのか、またどのような意味があるのか等の情報が集約されていた…

『永平寺』に見える仏殿 其のニ

今回は昨日投稿した記事の続き。・『永平寺』に見える仏殿 - 尚書省 三國志部 http://d.hatena.ne.jp/kyoudan/20170830/1504065577Twitterにて松岡さん(@mokujiki2)より現在永平寺仏殿に置かれる達磨および大権修利像は仏師・江里康慧氏作のものであると教…

『永平寺』に見える仏殿

2017年8月26日(土)に永平寺へ参詣した帰りに、福井駅近くの福井市立桜木図書館へ寄り、永平寺の寺伝「土地護伽藍神」に関する記述がないか郷土資料を当たった。結果は収獲なし。レファレンスでこの永平寺像に関する書籍を探すのを手伝っていただくと、桜木図…

永平寺仏殿における華光菩薩像

永平寺について取り上げた各種サイトや関連書籍、また二階堂善弘先生の論文等で、永平寺には「土地護伽藍神像」が仏殿に安置されている、という旨の記述が掲載されている。文章で像は紹介するものの、その肝心の像を映した画像が書籍やネット上に全く掲載さ…

大権修利菩薩像一覧

日本には古くは室町時代頃に将来したとされる伽藍神・大権修利菩薩像。招宝七郎とも呼ばれており、主に曹洞宗寺院に達磨像の対として安置されている。黄檗宗寺院で祀られる華光菩薩像がどういった訳か、「大権修利菩薩」として誤認されているところも多々あ…

華光菩薩像の持物について

一部の黄檗宗・曹洞宗寺院に安置されている華光菩薩像。成立や華光信仰等の多くのことが未だ明らかになっていない。二階堂先生に拠れば、宋代から明代にかけて中国南方の地域で強く信仰されていた密教由来の道教神・華光大帝(馬霊官)が仏教に取り込まれ、…

仙石泰山,夢枕獏『古寺巡礼京都19 萬福寺』(2008年3月6日)

京都に所在する数多の名刹を1寺ごとに取り上げ、カラー写真をふんだんに掲載し、歴史や文化、僧、伝統などを紹介する「新版古寺巡礼京都シリーズ」。その19番目に刊行されたのが仙石泰山,夢枕獏『古寺巡礼京都19 萬福寺』(2008年3月6日)である。萬福寺の…

福濟寺の年間行事

長崎市 編『長崎市史 地誌編仏寺部 下』(長崎市,1923-1925)より、福濟寺にて行われていた行事の日程を以下に引用する。 正月元日より三日まで 祝聖 十三日 関帝祭 二十日 木庵禅師祥忌 二月 十五日 佛涅槃諱 十九日 観音大士成道忌 三月 廿三日 天后聖母…

黄檗宗眞福山 寳林寺

先月、寶林寺のHPとTwitterアカウントが開設されていたことを偶然知った。HPを閲覧すると本殿内部と諸像の画像が掲載されていたため、どのような像が安置されているのか、また華光菩薩像が安置されている可能性についてTwitterにて言及した。・黄檗宗眞福山…

黄檗宗法輪山 正明寺

最寄り駅の近江鉄道「日野駅」より北東へ徒歩20〜30分程度の場所に所在する。周囲には大きな建造物が見られず、まさに田舎の真ん中にある寺院だ。 山門の前に設置されていた石板に正明寺の略縁起について紹介されていたため、以下に引用する。 黄檗宗法輪山…

黄檗宗葉室山 浄住寺

浄住寺は阪急電鉄嵐山線上桂駅より西へ10分程歩いたところに位置する。山号は葉室山、本尊は釈迦牟尼仏坐像する。1200年以上もの歴史を持ち、太平記巻第八にも登場するほど。 寺伝によると、810年(大同5年・弘仁元年)に嵯峨天皇の勅願により、慈覚円仁が天…

黄檗宗瑞雲山 大龍寺

JR石切駅より北へ15分程度、坂道を下ったところにある。ベットタウンの中に位置しているということもあり、非常に粛然としていた。 山門をくぐると、境内には寺務所兼斎堂、開山堂、行者堂、仏殿(本堂)、経王塔がある。開山堂は門扉が閉められていたが、障…