「王者の遊戯」の裏話

「@バンチ」にて連載されている、郭嘉が主人公の三国志漫画「王者の遊戯(講談社/緒里たばさ)」。今回はそれについて触れたいと思います。

@バンチ

王者の遊戯 1 (BUNCH COMICS)

王者の遊戯 1 (BUNCH COMICS)

王者の遊戯 2 (BUNCH COMICS)

王者の遊戯 2 (BUNCH COMICS)

王者の遊戯  3 (BUNCH COMICS)

王者の遊戯 3 (BUNCH COMICS)


王者の遊戯は連載が開始する以前の7/21(土)に、偶然コミックナタリーの記事を目にして知った。郭嘉が主人公の漫画が出るという情報を目にし、ずっと注目している作品です。軍師がメインでかつ、主人公が郭嘉である作品はこれまでになかった設定だあったので関心しかなかった。
コミックナタリー
緒里たばさの三国志マンガが@バンチで開始、題材は軍師
熱血たばさ号(作者のサイト)
タバサニッキ(作者のブログ)

さて物語の詳細や内容は、ここで取り上げるとご存知のない方にとってネタバレとなってしまうため、興味のある方は本誌または単行本をお読み下さい。また以下のリンク先にて第1話を読むことが可能です。

第一話試し読み



さていよいよ本題です。
「王者の遊戯」の舞台設定は後漢末期で、第一話には「興中二年(195年)」と表記があります。しかし実際は、195年の年号は「興平二年」であり、事実と異なります。つまり「この漫画は実際の人物を基に、史実に沿ったフィクションです」という旨を、興平二年と記すことによって表現しているのではないか、と推測しました。あくまでも推測です。(この考えに至ったのは11月頃)

このことを確認するために、先日Twitterにて作者の『緒里たばさ』さんにお話を伺ってみました。すると驚きの回答が返ってきました。

緒里たばさ on Twitter

まさか誤植であったとは、夢にも思いませんでした。確かに「中」と「平」は似ていますよね。また二巻の第10話で触れられている呂布軍の交州遠征についても「交」と「兗」の誤植であったことも、今回お話を伺って初めて知りました。

想定していた答えとは全く異なったお答えを頂き、驚きの連続で開いた口が塞がらなかったです。上にもある通り、第二版以降より訂正がされているため、初版のみの誤植だそうです。ある意味プレミアです。

この事についてもし周囲に「実際の年号と違う」「呂布は交州に行かないぞ」と指摘した方がいましたら、「実は担当の方の見間違いなんだ」とフォローを入れてあげて下さい。


そして最後に・・・
温州みかん」が次回登場することも教えて頂きました。本当にありがたいです。
温州みかんと言えば、横山光輝「三国志」以来の登場となります。これまで多種多様な三国志関連の漫画が出版されていますが、温州みかんは作中に描かれていないと記憶しています。これは本誌を読むしかないですね。

今後も「王者の遊戯」の連載には眼が離せなくなりそうです。
夜遅くに、かつ入稿終わりにお付き合い頂き、本当にご迷惑をおかけしました。