狩野直禎先生 逝去(2017年2月7日)

巨星堕つ。昨日、時事ドットコムにて狩野先生が逝去されたことが報じられた。後に記事が消えてしまうおそれがあるため、以下に記事の本文を引用する。

狩野直禎氏死去(京都女子大元学長・東洋史学):時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020700973

狩野 直禎氏(かの・なおさだ=京都女子大元学長・東洋史学)7日午前7時38分、急性大動脈解離のため京都市の病院で死去、87歳。熊本市出身。葬儀は9日午後1時から京都市東山区五条橋東3の390の中央ブライトホールで。喪主は妻瑤子(ようこ)さん。(2017/02/07-17:54)

以前より体調が優れていないという旨の情報を耳にしており、昨年9月に開催された第11回三国志学会 京都大会も欠席されていた。いつかまた元気なお姿を拝見できることを楽しみにしていたため非常に残念だ。

狩野先生は三国志や中国史関連の一般向けの本を多く世に送りだされており、学研の『歴史群像』シリーズや『歴史読本』『諸葛孔明』には大変お世話になった。特に1997年に出版された『歴史街道』に掲載された「「三国志」がアジア経済を活性化する−マレーシア「三国志演義国際検討会に参加して」」では、三国志の持つ可能性の広さと、日本だけでなく数大くの国と地域で愛読されている事実を知り、当時強い感銘を受けたことを今でも覚えている。
実はこれらを通して、物語・小説だけでなく「歴史」としての三国志にも興味を持ったので、振り返ると先生より受けた影響は多い。

狩野先生のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

後漢政治史の研究 (東洋史研究叢刊)

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60分で名著快読 三国志 (日経ビジネス人文庫)

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三国志 上巻 曹操・劉備・孫権、天下への大計 (歴史群像シリーズ 17)

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ここ最近、三国志ニュースの更新が遅れたり、重要なのに取り上げられない(おそらく見落としか)事や「◯◯という記事を書いた」という記事が書かれたり…そういった事が日々顕著になってきたため、三国志ニュースのバックアップを目的に、またこれまで全然ブログを更新してこなかった反省も踏まえて、この記事を機に明日より毎日様々な情報を発信できるよう更新していきたい。