東京「媽祖廟」配置替え

JR大久保駅から南へ徒歩数分の位置に所在する東京「媽祖廟」。ここは日本でも数少ない道教施設であり、横浜「媽祖廟」・「関帝廟」とは異なり在日、台湾人のコミュニティに属する。
関帝調査の一環で過去に何度か訪れた事があり、昨年4月にも参詣のため訪れた。その時のレポートが以下の記事である。

・東京「媽祖廟」 - 尚書省 三國志
http://d.hatena.ne.jp/kyoudan/20160410/1460260119

さて、フォロワーの常盤さん(@Chieriel0611)が投稿された以下のツイートで知ったことだが、最近東京「媽祖廟」に安置されている諸像の配置が大きく変わったそうだ。






以下に変更前、変更後を記す。なお本尊は太字で示す。

【2階(朝天宮)】
変更前:媽祖(台湾・北港朝天宮)、千里眼、順風耳
変更後:月下老人、土地公、関帝、武財神、済公活仏

【3階(本殿)】
変更前:媽祖(福建泉州・天后宮)、千里眼、順風耳、関帝、武財神
変更後:千里眼媽祖(台南・大天后宮か?)、媽祖(福建泉州・天后宮)、媽祖(台湾・北港朝天宮)、順風耳、他小さい媽祖像が数躯

【4階(観音殿)】
変更前:観音菩薩准胝観音孔雀明王菩薩
変更後:観音菩薩准胝観音孔雀明王菩薩
※この階のみ像の配置変更なし

配置替えによって関帝が本尊として置かれたが、この関帝像をよく見ると、従来置かれていた像とは違うモノになっている。顔の色が明るくなっており(黒っぽさがなく、朱が強い)、緑を基調とした配色がまるで聖闘士星矢のようなほぼ金色のみとなった。

これまで置かれていた関帝


また3階の媽祖像が一躯増えている。台南・大天后宮より分霊されたモノかは未明である。媽祖像が3躯も並ぶ光景は圧巻だ。

また都内へ上京する機会があれば、他に変更された点がないか確認のため、また参詣しに行きたい所存である。



東京都新宿区百人町1丁目24−12

媽祖と中国の民間信仰

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中国の神さま―神仙人気者列伝 (平凡社新書)

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アジアの民間信仰と文化交渉

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【追記】
どうやら2017年4月16日(土)に新たに媽祖像を迎えたことに伴い配置が変更されたそうだ。2017年4月19日(水)は旧暦の3月23日にあたる。この日は「媽祖誕」であるが、平日のため16日に前倒しで行われたようである。