2020年8月2日(日)13時より田町に所在する中華料理屋「三国軒」にて開催される第59回「三国志義兄弟の宴」に参加すべく上京した。今回の宴のテーマは大好きな人物の1人である「兀突骨」についてである。これは問答無用で参加するしか選択肢はなかった。
第59回三国志義兄弟の宴開催決定!
— 三国志義兄弟の宴 (@3594brothers) July 6, 2020
日時:2020/8/2(日)13時開始
出演:おくまん(お笑い芸人)USHISUKE(三国志フェス代表)
料金:前売2500円(三国志定食+1D付)
場所:三国軒@三田
8月は「南蛮祭り」テーマは兀突骨!予約はリプでどうぞ pic.twitter.com/Z3UUAVX1CB
宴当日は午前中に若干の時間があったため、久々に大久保に鎮座する東京「媽祖廟」へ参詣しに足を延ばした。2019年3月21日(木)に訪れて以来なので、およそ1年半ぶりである。
さまざまなビルが並ぶ雑多な路地に突如現れる極彩色の廟は、極彩色の外観に加えて威圧感を覚えるほどの巨大な施設である。いつまでたっても周囲の景色に溶け込んでおらず、違和感しかない。そこだけ異国の地のようである。
今回は普通にお参りしに行ったのだが、廟に入る前に些細な違和感を覚えた。線香を手に、香炉に線香を供えるため、2階に足を踏み入れた時、その違和感の正体を理解した。
またもや廟内でお祀りされている神仙像の配置が替わっているのである。これで2度目である。
今回はどのように配置が変化したのか、①開廟時と②1回目の配置替え後、③今回の配置替え後の像やその位置を比較しながら1階から順に見ていきたい。
【1階】五營將軍祠
①開廟時:五營將軍
②配置替後:五營將軍
③再配置後:五營將軍→3階媽祖殿へ*1
①開廟時
大壇:なし
②配置替後
須弥壇:月下老人・福徳正神・関帝・済公禅師・武財神(趙公明)
大壇:九龍太子・初代関帝
③再配置後
須弥壇:月下老人・福徳正神・関帝・済公禅師・武財神(趙公明)
【3階】名称:本殿→媽祖殿→媽祖殿
①開廟時
須弥壇:武財神(趙公明)*4・順風耳・媽祖(泉州天后宮)・千里眼・初代関帝*5
大壇:九龍太子*6・媽祖(小)
②配置替後
須弥壇:金面媽祖(台湾・南天宮)・粉面媽祖(泉州・天后宮)・黒面媽祖(台湾・北港朝天宮)・順風耳・千里眼・媽祖像(小)×2躯・観音
大壇:順風耳・千里眼・媽祖像(小)
③再配置後
須弥壇:金面媽祖(台湾・南天宮)・粉面媽祖(泉州・天后宮)・黒面媽祖(台湾・北港朝天宮)・順風耳・千里眼・媽祖像(小)×2躯・観音
【4階】名称:観音殿(変更なし)
①開廟時
須弥壇:準提観音・観音菩薩(小)・観音菩薩・地蔵菩薩・孔雀明王
須弥壇:虎翁将軍
大壇:なし
②配置替後
須弥壇:準提観音・観音菩薩(小)・観音菩薩・地蔵菩薩・孔雀明王
須弥壇下:虎翁将軍
③再配置後
須弥壇:準提観音・地蔵菩薩・観音菩薩・薬師如来・地蔵菩薩・孔雀明王
須弥壇下:虎翁将軍
大壇:観音菩薩(小)
以上、これまでの変遷である。新たに済公像と媽祖像を1躯ずつ迎えられており、開眼供養と御靈入れの儀式が完了すれば正式にお祀りされることになろう。一方で、開廟時からお祀りされていた初代関帝像の姿が見えず、その行方が分からなくなってしまった。台湾に帰ったのか、廟の事務所等にてお祀りされているのか定かではない。
前回参詣した時と比べ、配置替えに伴い参拝手順のルートの変更も行われており、配布されているリーフレットにも若干の変化が見受けられる。些細ではあるが目に見える変化が各所にあったのは、この廟に信仰が息づいている表れであると考える。
次回はどのような変化がこの廟で起こるのか非常に楽しみである反面、馴染みの像が消えてしまう可能性があることも胸に刻みつつ、次回訪れる時も、廟内外に些細な変化がないか注視しつつ、お参りしたい次第である。
【参詣日】
・2014年12月13日(土)、2015年7月11日(日)、2016年4月4日(金)、2019年3月21日(木)、2020年8月3日(日)
【寺院情報】
・建立年:2013年10月13日
・本尊:媽祖像
・所在地 東京都新宿区百人町1丁目24−12
〒169-0073
東京都新宿区百人町1丁目24−12東京都新宿区百人町1丁目24−12