臨済宗佛光山 法水寺

伊香保温泉で有名な群馬県渋川市。その県道15号線沿いに、国内では類を見ない超巨大な寺院が建立された。昨年2018年4月21日(土)に落成したその寺院の臨済宗佛光山 法水寺と言う。

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法水寺の航空写真。埼玉の聖天宮(地図右)と比較するとその巨大さは歴然である。

佛光山は台湾仏教の五座山の1つに数えられ(他の4つは法鼓山曹洞宗、慈済基金会:臨済宗中台山禅宗霊鷲山曹洞宗)、1967年5月16日に台湾・高雄市を総本山に星雲大師が開基した比較的にまだまだ若い宗派であるが、現在世界200ヶ所以上に寺院や道場などの施設があり、約300万人もの信者がいるそうだ。

日本へは1991年10月に星雲大師が来日し、佛光山の教えが将来したそうだ。

 

なぜ渋川市に台湾系の巨大寺院が創建されたのか。その理由のひとつに渋川市は「伊香保温泉を核とした外国人観光客誘致の促進と外国人観光客への対応力強化」を施策として掲げており、2017年10月31日には高雄市との友好協定が締結されていることから、長年に渡って親密な関係が構築されていたからだと思われる。

 

また以下の記事によれば法水寺は、2014年4月13日(日)に起工式が厳かに行われ、約4年もの歳月をかけて創建された。

インバウンド客の観光資源の役割があるが、本質的には佛光山の日本の総本山としての機能も担う。

 

さて法水寺の伽藍は山門と、祇園樓、霊山堂、そして本堂の大雄宝殿で構成されている。本尊には白玉を彫って作られた純白の釈迦牟尼仏が大雄宝殿に祀られており、像高はなんと4.8mもあるそうだ。その寺院の規模に劣らない巨大な像である。

また大雄宝殿内には韋駄天像とともに「伽藍菩薩」として関帝像も置く。像については以下のように解説をする。

伽藍菩薩

 昔、中国三国時代関羽武将です。

蜀漢劉備に仕え、武勇や義理に重んじたことです。また「忠義」の象徴として敬われました。神さまとしてまつられています。

 隋朝の時、ある日天台宗智者大師の説法に感銘を受け、それで大師のもとに帰依して仏法とお寺を守るように発願しました。それで智者大師は隋煬帝に奏して、関羽伽藍神に封じたという説があります

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少し日本語が怪しい箇所があるが、今日知られていることが記されている。後半の智者大師のくだりは二階堂善弘先生の「神となった関羽」に文章構成が近いが、それに拠って書かれたのであろうか。

この「伽藍菩薩」像こと関帝像はいつから安置されたのか、その時期や像の詳細は未明である。しかしながら落成したタイミング(2018年4月21日)までには置かれたハズである。

以前記事にしたように、2017年4月13日(木)に東京「媽祖廟」において、台湾より新たに関帝像が迎えられ、安置され始めた。そのため、もしかしたら東京「媽祖廟」像よりも置かれたタイミングが遅い可能性も否めない。法水寺の関帝像は日本で最も新しい関帝像の可能性も考えられる。

 

関帝像を置く寺院は黄檗宗寺院がほとんどであるが、先述したように法水寺は臨済宗である。現在認識している限りで関帝像を祀る臨済宗寺院は霊芝山 大興寺、景徳山 安国寺、そして直指山 単伝庵(らくがき寺)の3か寺しかない。そのため法水寺像は貴重な例になりそうだ。

一度、法水寺へ参詣しに行きたいとものである。

 

群馬県渋川市伊香保町伊香保673-43