『永平寺』に見える仏殿 其のニ

今回は昨日投稿した記事の続き。

・『永平寺』に見える仏殿 - 尚書省 三國志
http://d.hatena.ne.jp/kyoudan/20170830/1504065577

Twitterにて松岡さん(@mokujiki2)より現在永平寺仏殿に置かれる達磨および大権修利像は仏師・江里康慧氏作のものであると教えていただいた。

その情報を基に調べてみると、氏の公式サイトで「江里康慧の略歴・過去の主な作品と納入先」を見ると2008年にその2躯が作られたとあった。納入後よりそれらが仏殿にて祀られて始め、現在に至るようである。

・Heian Bussho 平安佛所
http://www.heian-bussho.com/



平野順治 編『永平寺』(大本山永平寺,1968.9.20)に掲載される仏殿の写真には、もう1躯の大権修利像が写っていると触れ、文末で「仏殿で祀られていたこの像が、どのような理由で仏殿より去ったのか、またその時期はいつ頃なのか」と記した。この像が仏殿より去った時期は新たな大権修利像が納入された2008年頃で、達磨像も酷く傷んでいたためおそらく保管・管理および修復のために入れ替えられたのではないかと思われる。