国内最古の関帝像は?

昨夜調べていてこと。


大阪「関帝廟」でお馴染みの黄檗宗白駒山 清寿院。1764年に大肩が中興開山し、早くとも明和年間(1764〜1772)に、現在も関帝内裏にて祀られている関帝周倉関平の三尊が置かれたのではないかと考える。

また、清寿院像に関する研究では、「約250年前より安置されいる」「国内最古の関帝像」と紹介されており、それが通説となっている。



先日参拝した黄檗宗惠日山 発志院は、1711年に古篆が住職に就任した頃に開山。方丈や庫裏等を整えた後に釈迦・関帝・達磨の三尊を安置したようなので、いくらその整備に時間を費やしたとしても、清寿院の開山前には既に発志院の方が関帝像を安置していた可能性が極めて高い。

つまり国内最古の関帝像は清寿院像ではなく、発志院像なのかもしれない。


※なお足利尊氏が元より取り寄せたとされる伝承が残る大興寺像は、関帝かどうか未解明のため今回は関帝像として包括しないものとする。